きっかけは、
佐賀県への転居。
社会人としてのスタートは、熊本県庁でした。熊本出身で大学までずっと地元で暮らしていたこともあって、なんとなくですが、地元のために働きたいと熊本県庁職員になりました。その後、結婚を機に退職し、東京で専業主婦も経験しましたが、出産を経て、やはり仕事を続けていきたいと思い、佐賀に転居するタイミングで佐賀県庁を受験しました。無事、試験を突破して、最初に配属になったのは、観光課の物産係。百貨店での催事など県産品の販売促進関係の仕事から私の佐賀県庁でのキャリアがはじまりました。コミュニケーション能力が高いせいか、入庁前はどこの企業で働いていたのかとよく尋ねられましたが、最初から公務員です。
企業誘致を通して
佐賀の発展に貢献する。
産業労働部で「企業誘致」を担当しています。半導体産業やコスメティック産業など佐賀県に強みや素地がある分野をはじめ、デジタル関連分野、蓄電池産業や次世代モビリティなどのグリーンイノベーション分野など、佐賀県の発展を牽引するような成長産業分野の企業誘致に力を入れています。そうした企業の立地が進むことで、若者を中心として県内で活躍する人が増えるよう、人材育成にもつなげていきたいと考えて日々取り組んでいます。最近では、アサヒビールとSUMCOの誘致が実現しました。それぞれチームを組み、メンバーみんなで力を結集して課題対応にあたったので、立地が決まったときは達成感も大きかったですし、印象深く心に残っています。
チームマネジメントで
人を成長させていく楽しさ。
現在の担当業務では、誘致実現に向けて、いくつもの課題がある場合など、チームで取り組むことが多いのですが、メンバーそれぞれが専門性や経験値などの強みを活かして総力戦で課題を一つずつクリアしながらゴールに近づいていく、そのプロセスにとてもやりがいを感じます。マネジメント業務ということだと思うのですが、非常におもしろいです。佐賀県庁には色んな強みを持つ職員がたくさんいます。それぞれが活躍できる環境を整えると、自ら力を発揮してくれて、本人たちも驚くほどの結果を出してくれる。もともと私は自分のコミュニケーション能力を活かしてプレーヤーとして動くのが好きだったはずなのですが、最近はすっかり人の成長に喜びを感じるようになりました。
多様な中途入庁者で
佐賀県庁はさらにおもしろく。
他の自治体の方と話していて、佐賀県庁おもしろそう!というお言葉をいただく機会が増えてきました。要因のひとつとして中途入庁者が増えていることが関係しているように思います。職員全体の15%が中途採用というのは自治体として日本一の比率で、本当にさまざまなスキルや強みのある人が集まる組織になっています。私は人も組織も経験によって強くなっていくと信じています。いま佐賀県庁はかつてないほどおもしろい組織になっているのではないでしょうか。バックグラウンドのまったく異なる職員が刺激しあうことで、どんな発想が生まれてくるだろうと非常にワクワクしています。