臨床検査技師

南 亮仁

2008年入庁

衛生薬業センター

確かな知識で、感染症から佐賀県民を守る。

佐賀県内の感染症対策を一手に担う衛生薬業センターに勤務する臨床検査技師の南亮仁(みなみ・あきひと)さん。「誰かの役に立ちたい。」熱っぽく語る彼に思いの丈を語ってもらった。

CAREER

2008年

衛生薬業センター

2014年

健康増進課

2021年

衛生薬業センター

※掲載されている情報は取材当時のものとなります。

医療に救われ、
みずからも医療の道へ。

幼いころに入院する機会が何度かあり、医療の力を実感しました。自分も同じように誰かの役に立ちたいという想いが自然と生まれ、医療分野の中でも、臨床検査技師を志すことに。せっかくなら友人や家族が暮らす地元で働きたかったので、県内で専攻を活かせる就職先を探したところ、当時県立病院を持っていた佐賀県の求人を見つけました。臨床検査技師は10数年ぶりの募集と聞き、またとないチャンスだなと思いました。

ウイルスと徹底的に向き合い、
感染症の蔓延を防ぐ。

衛生薬業センターで新型コロナウイルスやインフルエンザといったウイルスの検査を行っています。検査というと、医療機関での陽性/陰性判定を想像されるかもしれませんが、私たちが担当しているのはもっと詳細なものです。新型コロナウイルスの全ゲノム解析であったり、インフルエンザウイルスの抗インフルエンザ薬耐性調査であったり、感染症の蔓延を防ぐために重要な情報を調査しています。また、他の業務としては、食中毒と疑わしい事例が発生したとき、本当に食中毒ウイルスが原因なのかを調べたりもします。

未曾有の危機から
佐賀を守り抜いた実感。

臨床検査技師としてのキャリアの中でも新型コロナウイルス感染症対策は忘れ得ぬものです。当初は、佐賀県庁の担当として次々と移り変わっていく新型コロナウイルスの対応に苦慮しながら、記者発表の準備や保健所で実施した調査のとりまとめなどに奔走しました。衛生薬業センターに異動してからは、1日700件に近い検査を実施していました。正直、この怒涛の対応はいつまで続くんだろうと不安になったこともあります。非常に大変だったぶん、県民の皆さんのお役に立てている実感も湧き、やりがいのある業務でした。

県民の皆さんの
役にたつ基礎研究がしたい。

衛生薬業センターに在籍しているあいだに県民の皆さんの役に立つ研究を残したいと思っています。これまでずっと向き合ってきた新型コロナウイルスが一段落したこともあり、注目しているのは佐賀県内でまだ研究の進んでいない感染症です。他の地域でどのように流行したのか、どんな人がかかりやすいのか、どういった対策ができるのか。基礎研究のような形で文書データにまとめておくことで、こんな病気があります、気をつけてくださいね、と伝えたいですね。

MESSAGE

佐賀県職員を
検討の方へ

臨床検査技師は人数がまだまだ少ないので仲間を増やしたいです。授業で感染症・微生物について特に興味をもった方はきっと向いていると思います。細菌やウイルスそのものだけでなく、感染症対策まで幅広くやれる職場はなかなか珍しいです。