保健師職

宮地 未亜

2019年入庁

佐賀中部保健福祉事務所

感染症の不安から、佐賀県の人々を守るために。

看護師から保健師に転身した宮地未亜(みやち・みあ)さんは、佐賀中部保健福祉事務所で感染症対策に関する業務を担当。病院に勤務していた経験を活かしながら、「人々の健康と日常生活を守る存在になりたい」と話す彼女の真意とは?

CAREER

2019年

健康福祉部 佐賀中部保健福祉事務所 感染症対策担当 技師

※掲載されている情報は取材当時のものとなります。

退院後の日常生活を支えるために。 看護師から、保健師への転身。

私が佐賀県の保健師になったのは、前職である看護師時代での経験がきっかけ。医療的ケアが必要な子ども達やご家族をサポートしていたのですが、その方々が退院したら解決ということではなく、その後の日常生活においても健康的な不安が常に付きまとうんですね。「皆さんが安心して生活できるように長期的な支援がしたい。少しでも地域で暮らしやすくなるような事業を展開したい」と思うようになり、地域での保健・医療・福祉の重要性を強く実感しました。また、私自身が生まれ育った佐賀県で、より広域的で専門性の高い業務に携わり「人々の健康と生活を守っていく存在になりたい」という想いも入庁の動機に繋がっています。

感染症を防ぐために。 一人ひとりの来所者と向き合う。

現在は、保健所の保健師として感染症対策業務を担当しています。具体的には感染症が発生した場合に疫学調査を行い、接触者を対象に健診や予防行動の啓発をして感染拡大防止に努めます。また、患者様やそのご家族と面談を行い、病気や治療、感染症予防の正しい知識を伝え、安心して治療に専念できるように支援。その他、無料のHIV検査を行ったり、血液検査や相談会を実施して早期発見や予防啓発を目指しています。このように業務範囲は多岐に渡りますが、「この方は何を必要としているのか」「言葉の裏側にはどんな気持ちがあるのか」などを考え、来所される一人ひとりの方と真摯に向き合う日々です。

共に苦しみ、共に喜ぶ。支援した患者様が巣立つ感動。

感染症対策の仕事は、診断直後の一番不安な時期から患者様やご家族に支援をしていかなければいけません。そのため、とても気を遣い苦労することも度々ありますが、訪問や面談、関係機関との検討を重ね、対象者の方が抱える問題を一つでも多く解決し、元気に社会復帰して巣立っていく姿を見ることができたときは本当に感動します。患者の方から「あなたが担当で良かった」と言ってもらえた時も「佐賀県の保健師になって間違ってなかった」と嬉しい気持ちになりますね。私自身、関わった方々から元気をいただくことも多いので、この仕事に就いたことを誇りに思います。

県民の皆様に頼られる、
保健師になりたい。

佐賀県の保健師になって良かったなと思うのは、色々な職種や機関の方々と連携することが多いため、自分自身の視野を広げられること。また、個人の相談・指導業務から県全体の施策に関わる業務まで、幅広く携われるのが県の保健師ならではの特長ですね。今後は、県民の方から「あの人に相談したらなんとかなるやろ」と思っていただけるような、頼りがいのある保健師になりたい。病気や障害がある方でも住み慣れた佐賀の土地で安心して生活していけるよう、皆様一人ひとりの声を大切にして「診て、聞いて、繋いで、動かして、作ってみせる」保健師活動を行っていきます。

MESSAGE

佐賀県職員を
検討の方へ

保健師は、仕事を通じて多くの人と出会い、人間的にも大きく成長させることができる素敵な職業です。日々の業務を遂行する中で悩むことも多々ありますが、経験豊富な先輩方に支えていただき、毎日充実した日々を送っています。皆さんと一緒に働けることを祈っています。