「誰かの役に立ちたい」
生来の正義感から
警察職員に。
私には、小さい頃から自分が生まれ育った佐賀県で「人のためになる仕事がしたい」という想いがありました。また、高校時代の親友のお父さんが警察官だったことから、警察の仕事に興味を持ち、警察職員を志望しました。警察署、運転免許課、交通規制課、会計課、施設装備課などの様々な部署を経験した後、現在は鑑識課で鑑定官として勤務しています。
様々な“痕”を辿り、
事件解決に導く仕事。
2014年から刑事部の鑑識課に所属しており、足痕跡係として主に、犯罪現場などに残された足跡から履物の名称を割り出したり、犯罪現場の足跡が犯人のものであるかどうかの鑑定を担当しています。足跡だけでなく、工具痕や手袋痕、タイヤ痕などの多種多様な痕跡の鑑定を担当しているため、どのような鑑定の方法が適切なのか判断に悩むことがあります。そういった際には、決して自分だけで考えずに上司のアドバイスや他県の事例を参考にしながら、最適な方法を見つけるようにしています。また最近は、若手警察官に対する鑑識の技術指導にも力を入れていますね。
膨大な根気と時間を費やし、 証拠を見つけたときの喜び。
まるで刑事ドラマのようですが、実際に犯罪現場の痕跡を観察して鑑定した結果が、犯人の犯行を裏付ける重要な証拠になったときの喜びは計り知れません。もちろんそういった成果を出すためには、どんなことがあっても諦めないという根気と膨大な時間が欠かせません。また、どんなに一生懸命やっても、重要な手がかりが得られないことも当然あります。事件と直接関わる仕事なので苦労することも多々ありますが、警察職員として県民の皆さんの安全・安心に貢献できることが仕事へのモチベーションになっていますね。
佐賀という環境だからこそ、 夢中で仕事に取り組める。
仕事柄、県民の方々とのコミュニケーションが欠かせないのですが、皆さん優しくて協力的な人が多く、警察職員としてとても仕事がやりやすいです。また、職場については基本的に佐賀県内の異動なので、自宅から通勤できる場合が多いところも魅力だと思いますね。こうした恵まれた環境のおかげで、日々の業務に一心不乱に打ち込むことができています。今後は、現在の担当している足痕跡鑑定のプロフェッショナルになるために経験と勉強を重ね、1件でも多くの事件解決に貢献したい、そう思います。