佐賀移住をきっかけに
大手銀行から佐賀県庁へ。
私は埼玉の出身で東京の大学を卒業したのち、銀行の本部セクションで9年ほど働いていました。結婚に伴い、夫の地元の佐賀へ移住したあとも、在籍していた銀行の佐賀支店で働きたかったのですが、数学に特化した専門職だったので、転勤を認めてもらえず...。気持ちを切り替えて、これから暮らす地域の役に立てそうなお仕事を探していたところ、佐賀県庁の求人をみつけました。公務員というと、むずかしい筆記試験を突破しなければならないイメージがあったのですが、これまでのキャリアや人物を重視した選考だったのがとても助かりました。
データ分析で
新型コロナ感染症に挑む。
現在は健康福祉政策課に在籍しており、主に県内の感染状況の分析を行っています。新型コロナウイルスが急拡大した際には、1週間ごとに佐賀県の感染状況をモニタリングしながら、今後どれくらい感染者が増えるかシミュレーションを担当していました。前職で為替のリスク分析を担当しており、そこで学んだ予測シミュレーションの考え方が活かせています。また、Excelで数式やVBAマクロを組み込んだツールをよく使っていたため、業務効率化のための自動化ツールの作成や改修のスキルも役に立っています。
佐賀県庁で
専門性が進化する。
振り返ってみると、銀行ではある程度フォーマットが決まっていてその通りにやれば答えが出る業務が多かったように思います。それに対して、佐賀県庁では答えのないものが多くやりがいがあります。例えば、新型コロナウイルス対策で行った分析は仮定や前提条件を自分で設定してみたり、考え方のルールに踏み込んだり、試行錯誤しながらの分析を繰り返し、自分の成長を感じます。また、そういった分析が、県民の方の行動指針になったり、医療機関の方々の病床確保の論拠になったり、誰かのためになっているという手応えもうれしいですね。
佐賀に眠るデータを
もっと活用したい
統計など数学が得意なので、その分野で仕事ができたらうれしいです。佐賀県庁の各部署には長いあいだ蓄積・保有しているデータがたくさんあるので、それらのデータに横串をさして複合的な分析ができたらいいですね。ほんの一例ですが、観光や広報などとも相性がよいかもしれません。観光地や食べ物など、県外から来た私にとって佐賀県はおもしろいことだらけで、おそらく数字にできる情報がたくさんあるはずです。実際に分析してみても興味深い結果がでると思います。