自分の経験を生かせる求人を見て、 思わずエントリーボタンを押した。
私は、生まれも育ちも生粋の佐賀人。雄大な自然や、この県特有のアットホームな環境は自分にとってごく当たり前のものでした。しかし、大学進学を機に他県で過ごしているうち、改めて佐賀県のあたたかい魅力に気が付きました。それと同時に、将来は「自分の生まれ育った土地で、人々の役に立つような仕事がしたい」と思うように。ある日、ふと佐賀県の新卒採用ページを眺めていたら、募集職種欄に「化学職」の文字が。私は大学で化学を専攻していたので、何か運命的なものを感じましたね。「自分が生まれ育った佐賀県で、今まで学んだ知識や経験を存分に活かせる!」と奮い立ち、即応募。ありがたいことに内定をいただき、最初の2年間は県民環境部の環境課で、現在は循環型社会推進課で産業廃棄物の監視指導担当として働いています。
ドローンを飛ばし、ヘリにも乗る。仕事に、際限はない。
現在の仕事は、県内東部エリアの産業廃棄物が正しく処理されるように管理をすること。というのも、法に基づいた適正処理がされていなかったり、未処理の状態で不法投棄された廃棄物は、県民の生活環境に影響を与える恐れがあるからです。それを未然に防ぐため、産業廃棄物に携わる業者の皆さまに向けて、適切な処理や処理施設の維持管理の状況を指導・監督しています。また、より良い環境を保つために、不法投棄がされやすいエリアを巡回することも重要な業務のひとつ。時には、ドローンによる廃棄物処理施設の撮影や、ヘリコプターでの上空パトロールをすることも。まさか自分がこの仕事でヘリに乗るとは想像もしていませんでした(笑)
学生時代の経験が生きるから、自分が働く意味を実感できる。
入庁以来、学生時代に学んだことが実務で大いに役立っています。例えば、最終処分場での水質検査では、化学の専門知識が時折必要となります。普段からバックボーンが活かされる機会が多いので、自分がこの部署にいる意味を強く実感できます。また、人との関わりが多いのもこの仕事の大きな魅力。一部の事業場では、適切処理の重要性を理解していないがために産業廃棄物が大量に保管されてしまい、地元住民の方々から不安の声をいただくことがあります。そういった際には、私たちがその事業場に直接伺い、正しく処理をすることの大切さや住民の本音を丁寧に伝えます。根気強くご説明をして適正処理の必要性をご理解していただけたり、住民の皆さまから感謝のお言葉を頂戴したときは大きなやりがいを感じる瞬間ですね。
美しい自然に、あたたかい人々。この環境を未来へ
贈りたい。
海、川、山。豊かな自然が溢れる佐賀県は、休日にふらりと出かけてリフレッシュできる素晴らしい土地。オンとオフのメリハリがしっかり切り替えられるので、毎日がとても充実しています。良い意味でコンパクトな県なので、人と人との距離が近かったり、異動となった場合でも引っ越す必要がありません。そういった孤独感を感じない環境のおかげで、日々、仕事に没頭できているのだと思いますね。循環型社会推進課に配属されてまだ1年しか経っておりませんが、自分の使命はクリーンな佐賀県を未来へ贈ることだと自負しています。そのためにも、業者や県民の方々と真摯に接して、産業廃棄物をとりまく現状をもっと改善したい。そして、皆さまに信頼される立派な職員になりたい。そう強く感じます。