外から見つめ直した、
佐賀愛
他県で一般事務として働いていたとき、ふとした瞬間に飛び込んできたのは、地元の「新しい姿」でした。佐賀県が人気コンテンツとの大胆なコラボを次々とカタチにして枠にとらわれずに街を盛り上げている。その熱い光景を目にして、「お役所仕事」という言葉から抱いていたイメージが良い意味でガラリと変わったのを覚えています。特に心を動かされたのが、「子育てし大県“さが”」の取り組みです。出会いから結婚、妊娠、出産、そして子育てまで、人生の節目を切れ目なく支えようとする佐賀県の姿勢に、他にはない先進性と温かさを感じました。「この支援の輪の一員となり、専門職として子どもたちの未来に関わりたい」。その熱意やちょうど試験制度が変わったことも、私の背中を強く押し、地元へのUターンを決意させてくれました。

答えのない問いに、
共に立ち向かう
現在は社会福祉職として、子育てに悩む保護者の方や、さまざまな事情を抱えた子どもたちの相談に向き合っています。子どもの養育、障害など、それぞれに合う支援を考え、適切な機関に繋げていきます。この仕事に「正解」はありません。だからこそ大切にしているのは、子どもの権利を守り、本人が何を望んでいるのかを粘り強く確認することです。大人の決めた支援を一方的に押し付けるのではなく、本人が納得して一歩を踏み出す。そのプロセスを丁寧に整えることが、将来の自立や、社会に対する信頼に繋がると信じています。

心がほどける、
その瞬間の手触り
心を閉ざしてしまった子や、うまく自分を出せない子。本心を聞き出すのが難しいケースも多いですが、対話を重ねるうちに、少しずつその子の考えていることが見えるようになってきました。最初は距離があった子が、信頼関係を築けた末にふと心を開き、向こうから話しかけてくれる。その瞬間の喜びは、何物にも代えがたいやりがいです。日々悩むことも多いですが、職場では上司や仲間が常に支えてくれる「チーム」の感覚があり、大変な局面も一人で抱え込まずに乗り越えられています。

変化し続ける佐賀を、子どもの未来に寄り添う「最前線」に
私にとって佐賀県庁は、単なる行政機関ではなく、子どもの未来を本気で守るための「開かれた挑戦の場」です。かつて外から見て驚いた「子育てし大県“さが”」の先進的な取り組み。それを動かしているのは、制度だけでなく、県民のために熱い気持ちで奔走する職員一人ひとりの姿でした。専門職として、職場での手厚いフォローや研修に支えられながらも、現場では自分の足で歩き、一人ひとりの声を聞く。そんな個人の熱量と県の大きな施策が連動するこの場所だからこそ、難しいケースに対しても「次の一手」を諦めずに考え抜くことができるのだと感じています。








